【体験談:記事】カナダで「看護師・介護士になること」について聞いてみた

日本で看護師として働かれた後カナダで看護師になり、現在訪問介護のお仕事をされている阿部山優子さんにインタビューしました。カナダで看護師になることや介護士として働くことに関して、実体験をもとに話していただきました!

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【以下、C→CISMスタッフ;優→優子さん】

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「なぜカナダを選択されたのですか?」

「フランス以外でフランス語を話す場所で勉強をしたかったので、24年前にカナダのケベック州に来ました。BC州バンクーバーに来たのは15年前です。看護師になって12年ほどです。」

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「どうしてカナダで看護師になられたのですか?」

「実は、カナダでは看護師になりたくなかったので、パン屋さんで一年以上働いていました。楽しかったのですが、パン屋さんで働くことを継続するのは大変だと思い、とりあえず今までやっていた看護師に戻ろうとしました。長い道のりであり、実際に看護師になるまでに3年かかりました。」

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「カナダで介護士になる方法に関しても教えていただけますか?」

「日本で介護士をされていた方は経験がある方とみなされるため、『介護士になるために登録する協会』に直接申し込みができます。但し看護師と同様、『技術・英語・教育等』が査定されると思います。場合によっては、介護の経験がある場合でも、カナダで再度学校に通ったり、さらに英語の勉強をしたりする必要があります。一番お勧めするのは、カナダで介護士の学校に通うことです。介護士の学校に入学するには一定の英語力が必要ですが、そこで介護基礎の学習や実習を行い、8か月ほどで卒業証書をもらうことができます。卒業証書を受け取ると、BC州の介護士協会に登録できるという仕組みになっています。」

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「カナダと日本のヘルスケア業界(看護/介護)の違いについて教えていただけますか?」

「カナダの看護師の一番良いことは、残業がないことです。看護師はこちらでは午前7:30から午後7:30まで12時間勤務であり、残業している人がいると時間通りに仕事ができない人のように思われます。また、誰かが誰かの上に立つという考え方がなく、看護師である自分の他に、理学療法士・作業療法士・栄養士・医師など様々な人が集まって一緒に仕事をしていきます。悪いことは、残念ですが、日本に比べチームワークがないと思います。自分の仕事以外に困っている人がいたら助けるというのが少ないように思います。しかし、これはコミュニケーションの問題もあるので、自分が助けてほしい時にはそれをきちんと伝えなければいけないのだと思います。」

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「現在のお仕事(訪問介護)について教えていただけますか?」

「日本の病院の内科で3年働きましたが、30代半ばにて再びカナダで看護師として働くようになった時、同期の人たちは、大学卒業したばかりの22歳ぐらいの方々でした。同期の人たちが若いのは自分も若く感じるので嬉しいのですが、彼女たちの考え方に疑問を持つことがありました。ある日病院に、元気がないけれど帰らなければいけない患者さんがいました。『この患者さん帰って大丈夫かな?帰っても一人だよね?』と私が言った時に、その同期の人たちが『大丈夫だよ、私たち関係ないし、返すのが私たちの仕事だから』と言いました。その時に、多分私はここで教育を受けた看護師さんと一緒にやっていくのは難しいかもしれないと感じました。もちろんこれは私がたまたま体験したことであり、すべての病院がこのような形ではないと思います。看護師の皆さんはきちんと仕事をされていますが、この『自分たちの役割があってそれ以外のことはあまり気にしない』という考え方があることに疑問に思いました。『このような人たちが病院から戻った後にもきちんと幸せに生きられる場所を作るのが自分にできることである』と思い、現在地域で訪問介護の仕事を行っております。」

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「カナダにおいての看護師や介護士の未来に関してお聞きしたいです。」

「教育という意味では、国ごとの価値観のようなものがあるので日本とカナダでは少し異なると思います。カナダの看護師さんに関しては、現状が悪いわけではないですが、より内面的なものを学べると良いのではないかと思います。逆に、日本の看護師さんが学ぶべきことは、カナダでは看護師という仕事が高度な専門職として位置づけされており、看護師さんは看護師さんで医師などにもはっきりと意見を言うことです。患者さんが治癒することが一番の目的であり、そのために自分たちの目線ではっきりと意見を言うことは、日本の看護師さんが学ぶべきことだと思います。もう一つ思うことは、カナダの方に在宅看護や介護について知っていただきたいということです。日本の方が在宅看護や介護が進んでいます。カナダでは在宅死という考え方が少ないですが、実際にそのようなサービスがあれば在宅で看取ることができるということを、日本から来た私がカナダの皆さんにお伝えしたいです。」

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「今後カナダのヘルスケア業界(看護/介護)で求められる人材に関して教えていただけますか?」

「日本やカナダに限りなく、ヘルスケア業界はお世話をすることが好きな人が一番求められる人材だと思います。なりやすい職業であるが故、お世話をすることが好きではない人がこの業界にいる場合もありますが、やはり人対人の仕事であるため、相手のことを思うというのが一番大事だと思います。カナダではヘルスケア業界に様々な人種の方がいらっしゃっており、日本人の他にもインド人やフィリピン人などがいますが、人種によって違いがあるわけではなく、それぞれ個人に相手を思う心があるかないかの違いです。あと大事なのは、英語です。英語がある程度できなければ、入ってはいけない領域ではないかと思います。」

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「今後カナダでは看護師や介護士の需要があると思われますか?」

「すごくあると思います。今まで掛け持ちでお仕事されていた介護士さんが、コロナの影響で施設から出ることができず、非常に介護士不足となりました。また、日本でも同じだとは思いますが、現在BC州では7000人新しい介護士を増やそうという政策が出ており、今後需要が高くなるのは確かであると思います。」

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「これからカナダで医療関係のお仕事をしたいと考えている方へのアドバイスを頂けますか?」

「普通の人であれば『英語』というと思うのですが、私は『明るさ』が一番必要であると思います。どんなことがあっても明るく乗り切ることが必要です。例えばこの業界では、訪問介護でおじいちゃんやおばあちゃんに明るい気持ちや笑顔を提供できないといけません。明るければ多少英語ができなくても話しかけてくれるので、その明るさを持ち続けることは重要です。これは20代の方へのメッセージになりますが、20代って迷う時だと思います。その時に、案外いろんな選択肢が身の回りにあるということを知り、それを明るく探していけると、良い結果につながるのではないかと思います。」

看護や介護にご興味のある方は、是非、優子さんのアドバイスをもとに挑戦していただけたらと思います。その他記事に関するご質問やコメント等ございましたら『お問い合わせ』にご連絡ください。

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