高校の必須科目・選択科目:日本 vs. カナダ

日本の高校とカナダの高校では履修科目やシステムが異なります。この記事ではどのような違いがあるかに関してご紹介します。

そもそものシステムの違い

日本の多くの高校は「学年制と単位制の両方」を利用しており、カナダの多くの高校は「単位制のみ」を利用しています。「学年制」とは、各学年で決められた教育課程(履修科目)の修了を繰り返すことによって学習していく方式であり、「単位制」とは授業科目を単位と呼ばれる学習時間数に区分して修得していく方式(日本でいうと大学のような方式)です。日本の多くの高校は「学年制と単位制の両方」を利用しており、ある一定以上の単位を修得できないと、次の学年に上がることができないなどの事案も発生します。カナダの高校の多くは「単位制」であるため、自分自身でそれぞれの学期や学年で履修する科目を選択し(必須科目も含む)、基本的には卒業までに必要な科目を履修し終えるというシステムになっています。尚、カナダの単位制には、「セメスター」と「リニア」システムがあります。「セメスター」と「リニア」システムに関してはこちらの過去記事をご覧ください。

上記が理由のため、日本の高校の多くはクラスごとに設定された時間割があり1年間それに従うことが多い一方、カナダの学校の多くは、生徒自身が履修科目を選択し自分自身で時間割を作る大学のようなシステムが多く利用されています。

*現在、日本でも単位制の学校が増えてきているようなので、上記は必ずしもではありません。

単位数に関しての比較

日本の高校の多くは、卒業までに最低74単位の履修が必要とされているようです(出典)。またここでは、50分を1単位時間としており、35単位時間の授業を1単位とすることを標準とされているようです(出典)。

カナダの高校は、州によって制度が異なりますが、BC州を例に挙げると、卒業まで3年間に必要な単位数が80単位(出典)、かつ4単位あたり100~120時間の履修が必要であるそうです(出典)。

時間数だけを比較すると、カナダと日本の高校の履修時間にあまり差はないようです。

必須科目及び選択科目の種類

日本の高校の必須教科には、国語・社会・数学・理科・保健体育・芸術・外国語(英語)・家庭・情報・総合などがあります。それぞれの必須教科には、必須科目である「国語総合」「英語Ⅰ」などと、選択科目(例えば、社会科の中の世界史・日本史・地理からの選択など)などがあります(出典)。日本の高校で、自由な教科の選択を行えることが少ないです。

一方カナダでは(*BC州の例:イマージョンを除く)、以下のようなシステムとなっています。学生は以下の必須単位を考慮しながら自分で時間割を作成します。科目によっては、履修する順番が決められているものもあります(English10を履修していないとEnglish11が履修できないなど)。

10年生(高校1年生)での必須単位:合計20単位
  • English Language Arts 10(4単位):10年生用英語(日本でいう国語)
  • Math 10(4単位):10年生用数学
  • Science 10(4単位):10年生用理科
  • Social Studies 10(4単位):10年生用社会
  • Physical and Health Education 10(4単位):10年生用保健体育
11・12年生(高校2・3年生)での必須単位:合計16単位
  • English Language Arts 11(4単位):11年生用英語(日本でいう国語)
  • Math 11 or 12(4単位):11または12年生用数学(数学基礎や微積分学などから選択可能)
  • Science 11 or 12(4単位):11または12年生用理科(化学、物理などから選択可能)
  • Social Studies 11 or 12(4単位):11または12年生用社会(歴史、経済、政治などから選択可能)
12年生(高校3年生)での必須単位:合計4単位
  • English Language Arts 12:12年生用英語
その他の必須単位:合計12単位
  • An Arts Education 10, 11, 12 and/or an Applied Design Skills, and Technologies 10, 11 or 12(4単位):実技科目等(例:音楽、美術、ビジネス、家庭、技術、ITなど)
  • Career-Life Education(4単位):将来の職業等に関しての理解を深める
  • Career-Life Connections(4単位):将来に対しての理解を深め、30時間以上のボランティア/職業経験などを得る

=必須単位の合計:52単位

選択科目:合計28単位
  • 12年生レベルのクラス(合計12単位):教科名の後の数字が12であるもの
  • その他の単位は10~12年生レベルのクラスであれば何を選択しても良い

=必須52単位+選択28単位=合計80単位

また、卒業には以下のアセスメント(州管理)の完了も必須です:

  • Grade 10 Numeracy(10年生向け数学アセスメント)
  • Grade 10 Literacy(10年生向け英語アセスメント)
  • Grade 12 Literacy(12年生向け英語アセスメント)

注1)ESL(留学生向け英語コース)などの履修に関しては学校によって異なります。

注2)年度によって、システムが異なる場合があります。最新情報は、上記情報の出典をご確認ください。

 

日本とカナダの高校のシステムは大幅に異なるので、高校留学予定の方は、事前に調べておくと便利かもしれませんね。

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